「浄土真宗本山発布の文章類」の版間の差分
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− | + | ===浄土真宗の生活信条=== | |
1.み仏の誓いを信じ尊いみ名をとなえつつ強く明るく生き抜きます<br /> | 1.み仏の誓いを信じ尊いみ名をとなえつつ強く明るく生き抜きます<br /> | ||
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1958年4月16日 | 1958年4月16日 | ||
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一、阿弥陀如来の本願は かならず救うまかせよと<br /> | 一、阿弥陀如来の本願は かならず救うまかせよと<br /> | ||
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五、宗祖親鸞聖人が 如来の真実を示された<br /> | 五、宗祖親鸞聖人が 如来の真実を示された<br /> | ||
− | 浄土真宗のみ教えを 共によろこび広めます | + | 浄土真宗のみ教えを 共によろこび広めます<ref>▼暗唱法文「浄土真宗救いのよろこび」(案)について<br /> |
+ | 【制作の基本理念】<br /> | ||
+ | <『領解文』『浄土真宗の生活信条』『浄土真宗の教章』の果たしてきた役割><br /> | ||
+ | 浄土真宗では、蓮如上人の時代から、『領解文』が「真宗教義を会得したままを口にして陳述する」(注釈版-領解文解説)ものとしてえ依用されてきました。内容は簡潔であり、当時の「一般の人にも理解されるように平易に記されたもの」(同上)であり、今なお「領解出言」の果たしている役割は大きなものがあります。<br /> | ||
+ | しかしながら、時代の変化により、『領解文』の理解において、当初の目的であった「一般の人にも理解される平易さ」という面が薄れてきたことは否めません。また、古語であるため、現代の人々に誤解を生む可能性も生じてきています。そのため、「浄土真宗の教章」や「浄土真宗の生活信条」が創出されてきました。「浄土真宗の教章」は、五項目にわたって浄土真宗の骨格を示すものであり、「浄土真宗の生活信条」は念仏者の生活の心構えが示されています。いずれも、その果たしてきた役割は大きなものがありますが、宗門の骨格や生活の心構えであるがゆえに、『領解文』で述べられるような、教えの内容や親授した領解が直接説示されているわけではありません。<br /> | ||
+ | <制作の意図><br /> | ||
+ | 『領解文』の精神を受け継いで、現代の人々にわかりやすい表現で浄土真宗の教えによる救い・信心の喜びを暗唱し陳述する法文を作成しました。<br /> | ||
+ | 『領解文』は、宗門において重要な位置を占めるため、存続します。暗唱法文「浄土真宗の救いのよろこび」(案)は『領解文』に代わるものではなく、さらなる伝道資料としての依用を意図するものです。<br /> | ||
+ | <活用の目的><br /> | ||
+ | 僧侶や門信徒が浄土真宗の救いのよろこびを、日常的にあるいは法座などにおいて、口に出して繰り返し味わうことによって、ご法義を宣揚することを目的としました。<br /> | ||
+ | <対象><br /> | ||
+ | 基本的には、浄土真宗の門信徒を対象としました。<br /> | ||
+ | <表現の形式><br /> | ||
+ | ・「浄土真宗の生活信条」はわかりやすく言葉のリズムのよいものです。これに倣ってわかりやすく、言葉のリズムがよく、格調あることに留意しました。文章は基本的に口語体とし、一部文語的表現を用いました。<br /> | ||
+ | ・言葉のリズムを考慮し、基本的に7音5音としましたが、現代語のリズムである8音5音の形式も使 用しました。<br /> | ||
+ | ・浄土真宗にとって欠くことのできない基本的な用語を入れ込み、繰り返し味わうことで印象深くなるものとしました。また、基本的な用語を用いながらも、わかりやすい文脈にすることで、一般にもある程度理解できるものとしました。<br /> | ||
+ | ・『領解文』が文字数207字・音数254音であることを参考にして、文字数207字・音数250音としました。<br /> | ||
+ | <内容><br /> | ||
+ | ・「浄土真宗の生活信条」と対になって依用されることを意識し、「生活信条」の「み仏の誓い」「み仏の教え」の部分の内容を明記しました。また、表題も「浄土真宗の救いのよろこび」として、「浄土真宗」を付しました。<br /> | ||
+ | ・念仏者の領解を基本として、「私によびかけます」「私の心」という表現としました。<br /> | ||
+ | ・「阿弥陀如来」「南無阿弥陀仏」「宗祖親鸞聖人」「浄土真宗」など浄土真宗にとって欠くことのできない基本的用語を入れました。<br /> | ||
+ | ・阿弥陀如来の本願は南無阿弥陀仏の名号となってはたらき、その名号のいわれを聞きひらいて信心が恵まれ、信心決定の上は報謝の念仏を称えつつ、報恩の生活に勤しみ、命終えれば浄土に往 生して仏果を得、還相摂化の活動をするという教義の概要を示しました。結びに宗祖のご遺徳を示し、伝道の決意を表しました。<br /> | ||
+ | 第一段 - 本願・名号<br /> | ||
+ | 第二段 - 聞其名号・信心歓喜 <br /> | ||
+ | 第三段 - 摂取不捨・称名報恩・報恩の生活<br /> | ||
+ | 第四段 - 往生成仏・還相摂化<br /> | ||
+ | 第五段 - 宗祖遺徳・伝道<br /> | ||
+ | <形態><br /> | ||
+ | 制作意図でのべたように、新たな伝道資料を提供するものですから、さまざまなばで活用されることを検討しました。<br /> | ||
+ | <モニタリング><br /> | ||
+ | 本法文の形式や内容がどう受け止められるかを推し量る目的で、モニタリングを行う予定です。</ref> | ||
『拝読 浄土真宗のみ教え』編集委員会編 本願寺出版社 2010 年 10 月 15 日第七刷 | 『拝読 浄土真宗のみ教え』編集委員会編 本願寺出版社 2010 年 10 月 15 日第七刷 | ||
− | + | ===念仏者の生き方=== | |
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+ | https://www.hongwanji.or.jp/message/m_000036.html | ||
+ | ===私たちのちかい=== | ||
一、自分の<kana>殻(から)</kana>に閉じこもることなく<br /> | 一、自分の<kana>殻(から)</kana>に閉じこもることなく<br /> | ||
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https://www.hongwanji.or.jp/message/m_000322.html | https://www.hongwanji.or.jp/message/m_000322.html | ||
− | + | ===浄土真宗のみ教え=== | |
<kana>南無阿弥陀仏(なもあみだぶつ)</kana><br /> | <kana>南無阿弥陀仏(なもあみだぶつ)</kana><br /> | ||
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<kana>喜(よろこ)</kana> びも <kana>悲(かな)</kana> しみも <kana>分(わ)</kana>かち <kana>合(あ)</kana>い<br /> | <kana>喜(よろこ)</kana> びも <kana>悲(かな)</kana> しみも <kana>分(わ)</kana>かち <kana>合(あ)</kana>い<br /> | ||
<kana>日々(ひび)</kana>に <kana>精一杯(せいいっぱい)</kana> つとめます | <kana>日々(ひび)</kana>に <kana>精一杯(せいいっぱい)</kana> つとめます | ||
+ | https://www.hongwanji.or.jp/message/m_001492.html | ||
− | + | ===新しい領解文(浄土真宗のみ教え)=== | |
<kana>南無阿弥陀仏(なもあみだぶつ)</kana><br /> | <kana>南無阿弥陀仏(なもあみだぶつ)</kana><br /> | ||
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<kana>日々(ひび)</kana>に <kana>精一杯(せいいっぱい)</kana> つとめます | <kana>日々(ひび)</kana>に <kana>精一杯(せいいっぱい)</kana> つとめます | ||
− | + | https://www.hongwanji.or.jp/message/m_001985.html | |
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+ | <references /> |
2023年5月1日 (月) 22:23時点における最新版
浄土真宗の生活信条
1.み仏の誓いを信じ尊いみ名をとなえつつ強く明るく生き抜きます
1.み仏の光を仰ぎ常にわが身をかえりみて感謝のうちに励みます
1.み仏の教えにしたがい正しい道を聞きわけてまことのみのりをひろめます
1.み仏の恵みを喜び互いにうやまい助けあい社会のためにつくします
1958年4月16日
浄土真宗の救いのよろこび
一、阿弥陀如来の本願は かならず救うまかせよと
南無阿弥陀仏のみ名となり たえず私によびかけます
二、このよび声を聞きひらき 如来の救いにまかすとき
三、如来の大悲に生かされて 御恩報謝のよろこびに
南無阿弥陀仏を称えつつ 真実のみちを歩みます
四、この世の縁の尽きるとき、 如来の浄土に生れては
さとりの智慧をいただいて あらゆるいのちを救います
五、宗祖親鸞聖人が 如来の真実を示された
浄土真宗のみ教えを 共によろこび広めます[1]
『拝読 浄土真宗のみ教え』編集委員会編 本願寺出版社 2010 年 10 月 15 日第七刷
念仏者の生き方
https://www.hongwanji.or.jp/message/m_000036.html
私たちのちかい
一、自分の
一、むさぼり、いかり、おろかさに流されず
しなやかな心と振る舞いを心がけます
心安らかな仏さまのように
一、自分だけを大事にすることなく
人と喜びや悲しみを分かち合います
一、生かされていることに気づき
日々に
人びとの救いに尽くす仏さまのように
(ご親教2018/11/23)
https://www.hongwanji.or.jp/message/m_000322.html
浄土真宗のみ教え
「われにまかせよ そのまま
「そのまま
ありがとう といただいて
この
み
むさぼり いかりに
新しい領解文(浄土真宗のみ教え)
「われにまかせよ そのまま
「そのまま
ありがとう といただいて
この
これもひとえに
宗祖聖人と
法灯を伝承された 歴代宗主の
尊いお導きに よるものです
み
むさぼり いかりに
- ↑ ▼暗唱法文「浄土真宗救いのよろこび」(案)について
【制作の基本理念】
<『領解文』『浄土真宗の生活信条』『浄土真宗の教章』の果たしてきた役割>
浄土真宗では、蓮如上人の時代から、『領解文』が「真宗教義を会得したままを口にして陳述する」(注釈版-領解文解説)ものとしてえ依用されてきました。内容は簡潔であり、当時の「一般の人にも理解されるように平易に記されたもの」(同上)であり、今なお「領解出言」の果たしている役割は大きなものがあります。
しかしながら、時代の変化により、『領解文』の理解において、当初の目的であった「一般の人にも理解される平易さ」という面が薄れてきたことは否めません。また、古語であるため、現代の人々に誤解を生む可能性も生じてきています。そのため、「浄土真宗の教章」や「浄土真宗の生活信条」が創出されてきました。「浄土真宗の教章」は、五項目にわたって浄土真宗の骨格を示すものであり、「浄土真宗の生活信条」は念仏者の生活の心構えが示されています。いずれも、その果たしてきた役割は大きなものがありますが、宗門の骨格や生活の心構えであるがゆえに、『領解文』で述べられるような、教えの内容や親授した領解が直接説示されているわけではありません。
<制作の意図>
『領解文』の精神を受け継いで、現代の人々にわかりやすい表現で浄土真宗の教えによる救い・信心の喜びを暗唱し陳述する法文を作成しました。
『領解文』は、宗門において重要な位置を占めるため、存続します。暗唱法文「浄土真宗の救いのよろこび」(案)は『領解文』に代わるものではなく、さらなる伝道資料としての依用を意図するものです。
<活用の目的>
僧侶や門信徒が浄土真宗の救いのよろこびを、日常的にあるいは法座などにおいて、口に出して繰り返し味わうことによって、ご法義を宣揚することを目的としました。
<対象>
基本的には、浄土真宗の門信徒を対象としました。
<表現の形式>
・「浄土真宗の生活信条」はわかりやすく言葉のリズムのよいものです。これに倣ってわかりやすく、言葉のリズムがよく、格調あることに留意しました。文章は基本的に口語体とし、一部文語的表現を用いました。
・言葉のリズムを考慮し、基本的に7音5音としましたが、現代語のリズムである8音5音の形式も使 用しました。
・浄土真宗にとって欠くことのできない基本的な用語を入れ込み、繰り返し味わうことで印象深くなるものとしました。また、基本的な用語を用いながらも、わかりやすい文脈にすることで、一般にもある程度理解できるものとしました。
・『領解文』が文字数207字・音数254音であることを参考にして、文字数207字・音数250音としました。
<内容>
・「浄土真宗の生活信条」と対になって依用されることを意識し、「生活信条」の「み仏の誓い」「み仏の教え」の部分の内容を明記しました。また、表題も「浄土真宗の救いのよろこび」として、「浄土真宗」を付しました。
・念仏者の領解を基本として、「私によびかけます」「私の心」という表現としました。
・「阿弥陀如来」「南無阿弥陀仏」「宗祖親鸞聖人」「浄土真宗」など浄土真宗にとって欠くことのできない基本的用語を入れました。
・阿弥陀如来の本願は南無阿弥陀仏の名号となってはたらき、その名号のいわれを聞きひらいて信心が恵まれ、信心決定の上は報謝の念仏を称えつつ、報恩の生活に勤しみ、命終えれば浄土に往 生して仏果を得、還相摂化の活動をするという教義の概要を示しました。結びに宗祖のご遺徳を示し、伝道の決意を表しました。
第一段 - 本願・名号
第二段 - 聞其名号・信心歓喜
第三段 - 摂取不捨・称名報恩・報恩の生活
第四段 - 往生成仏・還相摂化
第五段 - 宗祖遺徳・伝道
<形態>
制作意図でのべたように、新たな伝道資料を提供するものですから、さまざまなばで活用されることを検討しました。
<モニタリング>
本法文の形式や内容がどう受け止められるかを推し量る目的で、モニタリングを行う予定です。