操作

浄肉文

提供: 本願力

2015年10月17日 (土) 16:41時点における林遊 (トーク | 投稿記録)による版 (ページの作成: {{Comment|底本は高田派専修寺に蔵せられ、宗祖の老年期のものとされる。内容は『涅槃経』梵行品からの抄出であり、十種の不浄肉と...)

(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
底本は高田派専修寺に蔵せられ、宗祖の老年期のものとされる。内容は『涅槃経』梵行品からの抄出であり、十種の不浄肉と三種の浄肉について引用された後、宗祖による註が施されている。また同じく宗祖の手になる『見聞集』「涅槃経」にも、この箇所が書写されており、宗祖の肉食に対する姿勢を知る上で重要である。なおこの「浄肉文」の紙背には、もと「行者宿報偈」が書かれていた形跡がうかがえる。(『浄土真宗聖典全書二』の解説より)
浄肉文

『涅槃経』言、

「人・蛇・象・馬・師子(しし)(いぬ)・猪・狐・獼猴(さる)(うさぎむま)」十種不浄肉食

又言、「三種浄肉。」

見・聞・疑。見というは、わがめのまへにて殺肉食(ころすにくをじきするなり)。聞といふは、わがれうにとりたるを食するをいふ。疑といふは、わがれうかとうたがいながら肉食するをいふなり。この三つの肉食を不浄といふ。この三つのようをはなれたるを、三種のきよき肉食といふなり。 「親鸞聖人小部集Ⅰ」